アイドルと初めて握手したら事故って死にかけた件
これは僕が人生で初めてアイドルと握手をした時の話です(なんかほん怖みたいな始まり)
2018年夏、阪口珠美ちゃん、大園桃子ちゃんと握手をしに大阪へ向かった。握手の流れは大体把握していたつもりだったが、大阪さえも滅多に来ないのに人生で初めて着いた握手会場で軽いパニックになっていた。「スタッフが○部の待機列はこちらです」と言っていたり最後尾のプレートを持っているスタッフさんまで居て凄く助かったのを今でも覚えている。前を歩いているオタクの後をついて行き荷物検査を済ませ何とか会場に入れた。「(そうか…これでやっと握手できるのか…)」その時の僕は期待と夢で満ち溢れていた。この後…あんな事が待ち受けているとも知らずに……
元々、個握(個別握手会)は抽選で当たった人だけ握手券が発行されるシステムと聞いていたのだが、会場に入ると人の多さを感じる。全握(全国握手会)ならどんなに凄い地獄が待っているのか考えなくてもすぐに分かった。てか全国握手会なのに全国でやってないのウケるな、ゲフンゲフンw…握手童貞は阪口珠美ちゃんに貰ってもらおうとオタクの見様見真似で持っていた券を何枚か出しレーンに並ぶ。隣のレーンから山下美月ちゃんや梅澤美波ちゃんが見える。胸の高鳴りや鼓動が早く感じるのに時間はかからなかった。「(顔ちっさ…握手対応良いな…を一言で)すげぇ…」と声を洩らし感心していると自分の番がくる。荷物を預け、手を見せ、さぁ握手だ…。
握手ネタなんて全く考えて来なかった私はTwitterでよく見る「釣って」を言うことにした。この場合、当時の乃木坂46だと秋元真夏さんの「ズッキュン」や山下美月ちゃんの顔を近づけて「好きだよ?」が流行っていた。てかそれしか見なかった。「ズッキュン」をされた場合は「当た〜り〜」を言えばいいし「好きだよ?」と言われた場合はスーパーキモオタニヤケフェイスになって「う…うす…w」と言えばいいと思っていた。だが、私を待ち受けていたのはそのどちらでもなかった。ここからは当時、私が握手し終わったあとすぐにメモを使い忘れゆく記憶の中で書き残したレポートがあるのでそちらを見て頂こう。
阪口珠美 個握 2部 2枚出し
た「やっほ〜」
僕「(緊張しすぎて言葉を失う)あ、あ、あの、始めてきたんですけど釣ってもらってもいいですか?」
た「(魚を釣るジェスチャー)ひょいひょいっ!」
僕「え…あ…デュフwww(アヒンアヒンアヒン)」
た「wwwwww」
た、俺「バイバイ〜👋」
可愛すぎて勃起した
ご覧の通り、事故を通り越して二次被害まで出ちゃっている。いつ見ても酷い。ここで僕が見てほしいポイントは「始めてきたんですけど釣ってもらってもいいですか?」の次だ。「(魚を釣るジェスチャー)ひょいひょいっ!」…おわかり頂けたであろうか?ではもう一度。「(魚を釣るジェスチャー)ひょいひょいっ!」うん…うん…?“魚を釣るジェスチャー”ってなに…?アレ?俺って魚人だった?人間と魚のハーフ?人面魚?…このブログを書いている今でも動揺しているくらいなので当時は本当に一瞬で「天g…アレ?ここ地獄?」となっていた。その言葉が出たあと僕は「え…あ…デュフwww(アヒンアヒンアヒン)」と言っているが"アヒンアヒンアヒン"ってなんだよ。因みにこの「え…」 の時点で既に時が止まり走馬灯のように自分が大阪へ向かっている姿が客観的に見えた。実際のレポートには書いていないが、何をすれば正解なのか分からなかったが、とりあえず、相手が魚を釣る真似をしてきたので僕はさかなクンの「ギョギョギョ!」を一瞬で読み取りクソ低クオリティで照れながら真似した。分かってる。なんでさかなクンなの?って。答えはね?「ギョギョギョ」って言葉を発し人間界で一番魚に近い人物だからだよ。さかなクンの真似をしたあと、レポートではお互いに笑っているが僕は羞恥心から来る照れ笑い。阪口珠美ちゃんは菩薩峠くんに苦笑いさせたような、そんな顔になっていた。
誰も悪くない、私も阪口珠美ちゃんも…2人とも心に深い傷を負った。そう思わなくちゃやってられない。今このタイミングで魚を釣るジェスチャーをしてきたら余裕で"裸で地面を這いつくばり地上で呼吸のできない釣られた魚の真似"くらいは余裕で出来るのに…嘘です…